「つみたてNISA」から「NISA」に切り替えた理由

SBI 証券に「つみたて NISA」の口座を開設していたのですが、先日通常の「NISA」に変更をしました。

今回はその理由についてメモしようと思います。

具体的な理由は2つ

年額の掛け金に対して枠が小さすぎた

自分は年間で 100万円以上の投資信託を購入していますが「つみたてNISA」では枠が小さすぎました。

なぜ最初につみたてNISAで口座を作ったのかと言いますと

NISA:120万×5年=総額600万円
つみたてNISA:40万×20年=総額800万円

となり、非課税枠の総額はつみたて NISA の方が大きいので、長い目で見ればそちらの方が良いだろうと判断したためです。

しかし、実際に運用してみると状況により売買する必要が出てくる事があり、20年という期間は非現実的だと判断しました。

金融庁が指定したファンドのみ(アセットアロケーションが組めない)

購入出来るのはファンドのみで、かつ金融庁が指定したものしか購入出来ません

株は買えません。

また、選定されているファンドだけでは、まともなアセットアロケーションが実質組めません。

組むには特定口座と組み合わせる必要が出てきますが、それなら普通の NISA で運用すれば良いじゃないか、となってしまいます。

NISA なら全ての金融商品を買えますから、自由にファンドを選定する事が出来ます。

年間の積立が 40万以内の人でも 120万という枠内で自由に売買出来ますし、上記の理由から通常の NISA で運用するのが良いと思います。

「つみたて」NISAというネーミングからも分かるように、投資家に20年間売却させないための金融庁の策略?

YouTube の広告でもつみたて NISA の広告が表示されるほど、金融庁はつみたて NISA に積極的です。

自分は TV を全く見ないのですが、CM でもつみたて NISA が流れていると聞きました。

こういう現状を見るに「つみたて」というキーワードを視聴者にすり込んで「一度買ったら売るんじゃねーぞ」と思い込ませようとしているのではないか…? と勘ぐってしまいました。

その位金融庁はつみたて NISA をプッシュしているわけです。

売らなければ相場は高いままで維持されますから、そういう事も期待しての事なのかな? と思った次第です。

「つみたて」という名称は投資初心者を誤解させる恐れがあるのでは?

投資信託は買ったら放置で良い、という誤解を与えないか?という懸念があります。

つみたて NISA は初心者向きだと宣伝されているのを見たことがありますが、そのシステムを知れば知るほど初心者向けでは無いという考えが強くなっていきました。

銀行が販売しているぼったくり投資信託に引っかからなくなる等といったメリットはありますが、「つみたて NISA の制度は、投資本来のポテンシャルを発揮出来ない」という側面も併せ持っています。

初心者だからこそ投資に対して勉強する必要があると思います。

私は数年前、無知だったにも関わらず「よく分からない」という理由で勉強しませんでした。今では最低限の知識は身につけられたかな?とは思っていますが、「あの時からちゃんと勉強しておけば…」とどうしても考えてしまいます。

それでも「つみたて NISA > 特定口座」には変わり無い

上記した件については「つみたて NISA」と「NISA」を比べた場合であって、つみたて NISA を単体で見た場合、特定口座よりもずっと良い口座です。

ただ、投資初心者に対して適切な制度か?というとかなり疑問であるという事です。

それでも諸々の事情によりつみたてNISAを使うという人は、つみたてNISA の制度をしっかりと理解した上で運用する事をオススメしたいです。

おすすめの記事