城ドラが「アバたま実装」経営状況は苦しいのか?

2018年10月12日に、アバたまが実装されました。

これは今までガチャ要素無しだった城ドラにとって大きな転換期になりえる要素追加です。

私は仕事としてゲーム制作の仕事に関わる事も多く、知り合いも多く居ます。それらを踏まえ、アソビズムの思惑について考えてみました。

3年半貫き通してきた方針の転換

「アバたま」実装のニュースを聞いた時、実質ガチャ要素追加に微妙な気分になった人は多かったと思います。しかし、そこまではまだ良かったのです。限定アバターや有用なアイテムが手に入る程度でした。

問題になったのはその後「アバたま」にサイクロガールというガチャ限キャラが追加された時です。

城ドラの良かった点として「キャラは自分で選べる」事が上げられます。自分で考え戦略を立てられる。しかしガチャ産となると手に入れるのに運の要素が強くなります。

今まで城ドラは「ガチャ要素無し」をうたい文句にしてきた節があり、今まで3年半以上それを通してきました。長期的にゲームを楽しんでいる多くの人はソレを好意的に受け取っていた事でしょう。

しかし、今回それが覆されました。非常に残念な事ですし、自分もその一人です。

決して順調では無いと思われる運営

公式がソレを売りにしていたのに、ココに来て覆してきた理由。それは単純にアソビズムの台所事情の悪化、もしくは長期的に見た場合の収益改善の一環でしょう。もしくは両方かもしれません。

運営が順調…もしくは問題無い状態であれば、今回のような大きな方針変換をするハズがありません。

会社を運営する上で資金管理は最も重要な要素です。銀行から借り入れるという道もありますが、出来れば自己調達が望ましい。そう考えると、ユーザーから調達するしかありません。

城ドラ単体で見れば「アバたま実装」などという事をせずとも問題無かったのかもしれません。私もプレイしていますが、ユーザーは多く毎月追加される新キャラや上位勢による追加課金で黒字かと思われます。

しかし、「アソビズム全体」で見ればそうする必要があったという事です。

アバたま限定キャラが出なくても、他の福袋を購入したのとほぼ同等の見返りがあるのが救いか

城ドラには課金要素として「キャラの購入」と「育成アイテムの購入」のつに大別されます。細かく見ればさらに細分化出来るのですが、大枠はこの2つです。

今回追加された「アバたま」は「キャラが出なくても育成アイテムの購入に該当するアイテムが手に入る」のです。

アバたま10連と福袋。手に入るアイテムの種類の違いはあれど、私が調べてみた限りでは損得はあまり無さそうです。その上で「サイクロガール」が出ればお得と前向きに考える事も出来ます。

得になるからといって課金するのは愚策

上記したように、目玉アイテムが出なかったとしても普通に福袋を買うのとあまり損得の差は無いと思います。

アソビズム的には損しないガチャ要素として追加したのでしょう。

しかし、元々月に1つ福袋やキャラを1体買う程度の課金ユーザーは、サイクロガールに釣られてアバたま購入に走らない方が絶対に良いです。

それは今までの楽しみ方を自ら破壊する行為に他なりません。

ガチャは不公平要素

どのゲームでもそうなのですが、ガチャは不公平要素です。

同じ金額をかけても結果が明らかに異なるわけです。特定のキャラが出なければ全く無意味となってしまうガチャすらあります。というか、そういうガチャの方が多いです。

微課金ユーザーがアバたま10連をする必要は無い

結論から言えば、微課金ユーザーはアバたま10連をする必要はありません。

毎月福袋を1つ、もしくは新キャラをキーンで買っている程度の人は福袋をやめて、1日1回限定単発ガチャをする程度で良いでしょう。これならむしろ同じ予算で多くのアイテムが集まります。

1日1回とはいえ、1年で 365回。レアあば限定キャラの出現率は 1% ですから長い目で見ればそんなに焦らずとも出る可能性は充分にあります。

無償キーンは「金の福袋」など、なるべく効果の高いものに充てるのが良いと思います。

ガチャ限定キャラや、ステアップアイテムは 10連や 300キーン単発ガチャを引かせるための餌でしかありません。

課金はまず「かけるお金」があり、そこから「何を買うか」を考えるべきです。「今回のようなユーザー心理を揺らす作戦」に乗ってはいけません。

アソビズムのしたたかな運営

アバたまを実装後、小出しにされるアイテム達。

それを強く感じたのは、ステアップアイテムのスライムアバターが実装された時です。

一部の上位勢はステアップアイテムが出たという理由でアバたまを回すでしょう。

この流れに、自分はどうにも違和感を感じました。

「多少反感を買うような事をしてもユーザーは離れないだろう」

アソビズムはそう考えているんだろうなと感じましたし、実際ほとんどのユーザーは離れないと思います。

自分はゲームを作る側の人間でもあるので色々と仕方ないと感じる部分もあるのですが、それでも反則ギリギリの手法だと思います。

方針の迷走は運営の先細りに繋がります。

新規ユーザーについてはどう考えているのか?

個人的には上位勢から搾り取るよりも、新規ユーザーの獲得を意識した方が長期的にみた場合プラスになると思います。

ただ、このような事はアソビズムも考えているハズですし、それを考慮した上での今回の方針転換という事でしょう。

考えられる理由としては、新規ユーザーは想定数確保出来ているという事。

そういう状況から、上位勢から搾り取る方針にシフトしたのかもしれません。

総括

とりとめもなく思った事をツラツラと書き出しました。

今回のリスクを覚悟した上での方針転換。それだけの事情がアソビズムにはあるという事です。

しかし、ユーザーがそれに付き合う必要は全くありません。

アバたまは特に上位勢向けの課金要素と言えますが、あまりそれに振り回されないようにしましょう。

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