投資に対してのスタイルを形作るまでには時間がかかる

投資に興味を持ち、投資信託の購入を始めたのはもう5年以上前の話です。

しかし、投資そのものに対しての考えを自分なりに纏めるまでには、とても時間がかかりました。

今回はその事についてメモしようと思います。

お金に対して無知だった

お金を持っていない時期が長かった私は、500万円の貯金が出来た時とても心にゆとりが出来た感じがしました。

ようやく将来に向けての道のりが見えた感じがして具体的な行動を起こし始めたのはこの頃です。

しかし、当時はまだ「お金に対して無知である」という事に対して気がついていませんでした。

今になって思えば 500万円という金額は単なるスタートラインでしかなく、その後お金の事に対して色々と調べる事になったわけです。

投資に対して興味を持つまでの意識の流れ

大ざっぱに言えば

  1. 何も考えず収入分を使い切っていた
  2. 将来に対しての不安から節約を意識する
  3. 節税に対して考える
  4. 積立保険に対して考える
  5. 投資ってどうだろう?

このような流れで投資に行き着きました。

収入が少なかった頃は「お金をなるべく使わない」という事にしか意識がいかなかった

投資に関して自分から知識を入れる事はなく、税金に対しても不満しかなく、消費に対して工夫するという事がありませんでした。

しかし、不思議な事に収入にゆとりができはじめた頃になって、それらの事に対して意識が向くようになったのです。

それまでは「投資はギャンブルだ」「税金は取られる物」「無駄金を使っていた」とどうしよも無い状況でしたね(苦笑) 無駄金というのは、携帯代のコースを見直す事を怠ったり、ATM を有料で使っていたり、些細な事ではありますが一言で言えばお金に対して無頓着だったわけです。

若干お金に対して余裕が出来た頃、節約に意識が向く

これは私が特殊なケースなのかもしれませんが、お金の余裕が出来たとき節約を意識しだした、という事です。

ギリギリの生活をしていた頃は目の前のお金の事しか考えず、トータルでの支出という物に無頓着だったように思います。

まぁ節約とはいえ些細な事ではあるのですが、一番印象に残っているのは ATM 手数料です。ざっと計算したら年間 1万円以上を銀行に払っていました。今思えばとてもバカらしい事ですね。

節税について知識を入れる

  • 国民年金基金
  • 確定拠出年金(iDeco)
  • 小規模企業共済

まずはこれらの機構について知識を入れて活用を始めました。

この頃はまだ投資に対してはあまり意識しておらず、ただ単に手元に残るお金を増やす事を意識していました。

ちなみに「国民年金基金」の加入したのは間違いだったと後悔しています。今からこれらの機構に入るのであれば、「確定拠出年金」を最優先にして「小規模企業共済」は別途検討する感じが良いと思います。

というのも、フリーランスの場合「国民年金基金」と「確定拠出年金」合わせて 68,000円という枠になるのですが、どう考えても「確定拠出年金」の方がメリットが大きいからです。

「小規模企業共済」は全くの別の機構ですので完全に別枠で考えられます。

お金をお得に使うための方法を考える

そんな事をしているうちに自然と「お金をお得に使うにはどうすれば良いだろう?」と考えるようになったわけですが自分の場合はクレジットカードを有効に使う事でした。

しかし、結論を言えばこの方法はトータルで言えばそこまでお得とは言えない方法だと思います。

各社が積極的にクレジットカードを発行していますが、カード事業というのはとても儲かる商売のようです。という事は結果的に消費促進に繋がっているという事なのだと思います。

自分は収入が上がったタイミングとカードをリアル店舗で使い始めたタイミングが同じだったため、結果的に支出も増えています。しかしそれを別に考えたとしてもカードを使う事は財布の紐が緩む事に繋がると感じました。

カードを使う用途としては「固定費」「食費」「交通費」などといったように、絶対に必要な物に対して優先的に使うのが良いと思います。娯楽に繋がる物については一歩引いて考えてみましょう。

あとは固定費の見直しですね。これは今後も2年に1度くらいのペースで全てのサービスを見直していこうと考えています。1ヶ月500円分見直す事が出来れば、1年で6,000円になるわけですから、この差は大きいです。

例えば格安スマホ(MVNO)ですが、キャリアからの乗り換えだけで月々5000円以上節約になるケースもあります。

貯蓄型の積立保険ってどうだろう?

結果から言えば、これは不要でした。

某有名所の保険会社の年金保険に加入したのですが、その後2年で解約しました。結果的に大きな損失が出ましたが、まぁ勉強代として考えています。

節税の恩恵は微々たる物ですし、数十年積み立てても見返りが雀の涙程度。

保険会社はトータルでのリターンを強調しますのでとてもお得感を感じるかもしれませんが、全くそんな事はありませんでした。

そしてようやく投資に意識が向く

紆余曲折を経て、ようやく投資に対して興味を持ちました。切っ掛けは確か NISA だったと思います。「少額での投資が非課税に!」とかいう売り文句が目立っていました。

投資の事を調べ始めてみると、とても良い物であるという事に気がついたわけです。当時集めた少ない情報から判断して「セゾン投信」で積立を始めたわけです。

そしてここで自分は大きなミスを犯します。

セゾン投信からの情報を全て鵜呑みにしてしまい「本当にそのままほったらかし」にしてしまったのです(苦笑)もちろん情報を集めるという事もせず、バランスファンドとアクティブファンドのみを積み立てるという愚行をおかしました。

今では解約して別の投信を購入していますが、投資の基礎的な事を知る切っ掛けになったという点においてはとても感謝している投信会社です。

今では、様々な方面から情報を得る事が出来ますし、幸いな事に質の良い投資信託も多数出て来ていますから、常に新しい情報を入れる必要がありますね。

5年かかった

自分の場合ですが、将来に対して何か対策をしていこうと考えるようになってから投資に対して考えを纏めるまで 5年ほどかかってしまいました。

自分を律するというのは案外難しいもので、特にお金が絡むと判断が鈍る事が多々あります。実は仮想通貨で大損しており、今では気持ち的にも立ち直れていますが「よく分からない物には手を出すべきではない」という事を痛感したものです。もしどうしても、というのではればごく少額で試してみる所からですね。

今では投資信託についてはほぼ考えが纏まりブレずに投資が出来る自信がつきました。しかし逆を言えば投資信託のみに対してだけであり、FX、株 といった物に関してはまだまだ経験が足りません。仮想通貨はもうこりごりです。

今はネットでも書籍でも情報は簡単に得る事が出来ますが、初めてみないと分からない事は多いです。

今までの失敗は必要経費と考えて前向きに進んでいこうと思います。


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