初めてのネットオークションはやはり不安だと感じる人もいるでしょう。
このページでは、出品と落札合計 600回以上経験した私がオークションの基本的な事や、最低限留意している事を書きたいと思います。
目次
手数料がかかる
私が常用している Yahoo!オークションを例にしてみます。
出品側
- Yahoo!プレミアム会員費:月額498円(税込)
- 出品手数料:落札価格の 8.64%
(ただし送料が落札者負担で落札価格が 624円以下の場合は 54円(税込))
出品側は上記2項目について手数料がかかります。
Yahoo!プレミアム会員費については、オークションに限らず Yahoo! の様々な特典を受けられるようになるサービスの事です。月額 498円という価格については、オークション以外にも恩恵があるかによって評価が変わってくると思います。
出品手数料は、例えば出品物が 1,000円で売れた場合、Yahoo! に手数料として 86円(小数点以下は四捨五入)を支払うという事になります。
落札側
落札側には手数料はかかりません。
ちなみに、送料は落札者負担になっている事が多いので、その場合は送料も合わせて支払う必要があります。
上記の理由から、オークションを始めるなら落札からの方が入りやすいと言えると思います。
出品前の留意点
まずは下準備
- 写真を撮る
- 商品説明の作成
- 相場の確認
最低限この3つを行いましょう。
写真を撮る
写真は入札者の判断材料として一番重視している所です。必須というわけではありませんが、無いと極端に落札率が下がります。なるべく状態が分かりやすいように撮影しましょう。
破損などある場合は隠さず撮影し商品説明にも記載しておくとトラブル回避にも繋がります。
商品説明の作成
写真と併せて入札者が重要視しているところです。
- 購入日
- 利用頻度
- 目立つ汚れや破損があればその説明
- 普段の保管場所
- 長期間利用していなければ、その保管方法
自分が最低限書く事にしているのはこのくらいです。保管方法についてですが、その品物のコンディションを左右する情報なので、自分は割と重要視しています。
商品の仕様などよりも、出品されている商品の状態が分かりやすい内容を優先して書きましょう。
相場の確認
出品しようとしている物が過去にいくらで落札されているか調べておきましょう。かなりマイナーな物で無いかぎり、全く取引されていないという事は少ないです。
スタート価格や、最低落札価格の設定に役立ちます。
オークションか即決か
Yahoo!オークションでは「即決価格」を決める事が出来ます。
オークション形式の方が良い場合
いくらで売れるか判断しにくい物の場合はオークション形式がお勧めです。
あまりに安い価格で売りたくない場合は、スタートの価格を最低希望額にしてしまうか「最低落札価格」を設定すると良いでしょう。
即決が良い場合
人気商品の場合は、高い確率で相場まで値が上がります。なので、最初からその価格に近い値段を即決価格にしてしまえば短時間で取引が成立する事が多いです。
例えば、1,000円で取引される事が多い品物については、最初から 1,000円で出品してしまえ! という事ですね。イメージ的にはフリマアプリに近いと思います。
終了時間前に入札者のチェックを
オークションの終了前には入札者の評価をチェックしましょう。中にはキャンセル常習者といった悪い評価が多い人も居ますので、そういう人の入札を解除するという手もあります。最終的には出品者の判断になりますが、最低限の自衛は必要です。
落札時の注意点
内容をよく確認しよう
「商品の箱だけ送られて来た」とか「ゲームのチラシだけ送られてきた」なんてニュースを見かけた事がありますが、よく見ると出品説明にはちゃんとそう記載してあるんですよね。いわゆるタイトルだけで勝手に内容を判断してしまったパターンです。
入札前にきちんと説明文を最後まで読むようにしましょう。
疑問があった場合は質問をしよう
オークションには質問出来るシステムがあります。出品内容に疑問点があったら出品者に質問をしましょう。ほとんどの場合、親切に答えてくれます。トラブル回避のためにも重要なので是非活用しましょう。
出品者の評価を確認する
出品者の過去の取引情報を確認しましょう。たまに悪い評価が多い出品者がいますが、そういう人から落札するのは避けた方が無難です。
どの辺りからが多いのかは人により判断が分かれるとは思いますが、悪い評価の内容が「商品が送られてこない」「商品がひどく汚れていた」「別の商品が届いた」なんて話はよく耳にします。
自分は「商品を送って来なかった」出品者に入札してしまった経験があります。その出品者は評価数もそれなりの数で、安定した評価を受けていた人でした。しかし、ある日突然発送をしなくなった時期があり、自分もその時期に重なって入札してしまったわけです。
安定した評価の人との取引でもこういう事があるんだなと教訓になった出来事でもありました。金額が数百円だった事が不幸中の幸いでした。
今では「未着・未入金トラブルお見舞い制度」という保証サービスもありますので、万が一の時には活用しましょう。
先走らずに、まずは相場の確認を
興味を引く商品が見つかった場合、テンションが上がってしまいがちですがまずは落ち着いて直近の落札情報を調べてみましょう。不用意に相場以上の金額で入札するのは避けましょう。次の機会は必ずあります。
ただ、直筆のイラストや造形作品といった一点物や、滅多にお目にかかれないレア物の場合はこの限りではありません。その場合は「自分が出せる最高額」を入札し素直に待ちましょう。最高入札額を更新されて熱くなり再入札せず「今回は縁が無かった」と諦める事も大切です。
発送方法は相手に合わせよう
発送方法は出品者の都合で決めている事が多いです。対応していない発送方法を強要する事は出品者の負担になりますので止めましょう。
自分が出品した時の話ですが、発送料金を少しでも抑えたいのか無理難題を言ってくる落札者に遭遇した事があります。であるならば「商品の外箱を無しにして中身だけ送れば安くなる」と伝えた所「それでお願いします」との返事。早速中身だけを送ったのですが「箱が無いのはどういう事じゃー!」と連絡が…。
どうやっても「やりにくいなぁ…」と思ってしまう相手と取引せざるをえない状況になる事もあります。ほんの少しでも良いので、相手の事も考えて取引をしましょう。
中古店との使い分け
買う側
本やゲームソフトといったような中古専門店が良くあるジャンルであれば、オークションを使わずとも目的の物を買える確率はかなり高いです。
販売価格については、中古店の方が高いとも言い切れない部分もあります。オークションには相場より高く出品し「落札されたらラッキー」というスタンスの出品者もけっこう居ます。特にコレクターアイテム関係にそういう出品物が多く見受けられます。店舗の方が相場には敏感かと思いますので、趣味にしている物を売買する方は中古店や専門店の併用をお勧めします。
家具や家電などは実際に店舗で状態確認を出来るという点においてオークションより優れています。写真は実際の物よりも綺麗に見える傾向があるので、届いてみたらけっこう傷だらけだった…なんて事も珍しくありません。
自分は中古のバイクを購入した経験がありますが、バイクをオークションで購入する気はありませんでした。中古店はユーザー間のトラブルを防止する意味合いもあるので、リスクの高い商品については中古店を使う事を個人的にはお勧めします。
売る側
自分はゲームをよく売ります。以前はオークションで1品ずつせっせと売っていたのですが、これがものすごく面倒で最終的にはゲームショップに売るようになりました。
オークションに出した方が高く売れる事が多いのは事実なのですが、まとめて短時間で確実に売れる中古ショップも実はすごく便利なのです。
自分は最終的に時間優先で中古ショップを使うようになりましたが、1品や少量だけ売りたいという事であればオークションも十分アリです。
活用は必要最低限に
これは特に入札する側に言える事だと思いますが、オークションの活用は必要最低限にするのが良いです。
「自分にとって必要な物を買う」「自分にとって不要な物を売る」という事がオークションの基本です。
オークションそのものにハマってしまい、不要な物まで買わないようにしましょう。自分は以前ある物を集めており、それに関係する物を色々と落札していた時期がありました。しかし、今思い起こしてみると「自分が本当に良いと思う物だけを買えば良かった」と反省しています。安く買える事が多いオークションですが、いくら安くてもお金は出ていくわけです。
目的を持って活用するのが理想的です。