5年近く積み立てていたセゾン投信での毎月積み立てを止めました。
それまでは、銀行にお金を入れる感覚で何も考えずに積み立てを行ってました。始めた切っ掛けは「国民年金基金」「小規模企業共済」に入った時、投資信託もついでに…という凄く軽い気持ちからでした。
それから生活も落ち着いてきて投資の事について見直しを進めるにつれ、今後はインデックスファンド中心に投資をしていこうという結論になりました。
今回は、投資信託をインデックスに切り替えた理由についてメモしようと思います。
目次
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの積み立てを止めた理由
セゾン投信には2つの投資信託がラインナップされています。その1つがセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドです。しかし、バランスファンドは手数料の面でとても不利となります。
インデックスファンドとの差はほんの 0.4%程度ですが、これが複利で積み重なるにつれて大きな差になります。
- バランス型ファンドとは?メリットとデメリットで比較しても投資信託の初心者にはおすすめできない理由 (参考記事)
- 【バランスファンド】メリットとデメリット、その利用価値は?一つ選ぶならば世界経済インデックスファンドですね。 (参考記事)
バランス型ファンドは2重の手数料がかかる
バランス型ファンドは基本的に他のファンドに投資するので「投資対象の手数料」と「バランス型ファンドとしての手数料」の2つの手数料がかかります。
信託報酬手数料の比較
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 0.6%(±0.02%)
- たわらノーロード 先進国株式 0.216%
- たわらノーロード 先進国債券 0.1836%
安いインデックスファンドを提供している「たわら」との比較ですが一目瞭然です。
バランスファンドとして見た場合 0.6% という手数料はむしろ安い方なのですが、インデックスファンドであれば 1/3 で済みます。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはインデックスファンドの集合体です。ようは中身に該当するファンドを直接買ってしまえば良いわけです。
中身を理解しにくい
バランス型ファンドは初心者向きという名目で売られている事が多いです。実際、セゾンも「これ1つ購入すれば全世界の株式と債券に分散投資出来ますよ」とアピールしています。
しかし、1つのインデックスファンドだけでも調べるのに手間がかかるというのに、初心者がインデックスファンドの集合体であるバランスファンドを理解する事は非常にハードルが高いのではないでしょうか?
恥ずかしい話ですが、自分も当時は「ノーロード」という理由だけで選んでしまい、具体的に何に投資しているのかはよく理解しない段階で積立を初めてしまいました。分散投資をしているという事を知っただけで中身を理解していると誤解してしまったのです。
やはり投資をするのであれば、何に投資しているのかしっかり理解する事が大事だと思います。
独自のアセットアロケーションが組めない
株式・債券・REIT・国内・海外といったように様々な投資対象があります。
人によっては海外株式に多めに投資したいとか、逆に REIT は少なめにしておくか、といったようにそれぞれの考えがあるでしょう。
アセットアロケーションに絶対的な正解は無いと思いますが、バランス型ファンドだと投資方針が固定化されてしまい、後から変更する事は出来ません。
ピンポイントでの資金回収が出来ない
投資に詳しくなってくると、例えば「新興国の債券だけ資金回収したい」とか「REIT だけ資金回収したい」といった事態に場面に出くわす事も出て来ると思います。
そうでなくても状況が変わりアセットのバランスを変更するために一部の投信を売りたくなる事もあるでしょう。
しかし、バランス型ファンドだとそれが出来ません。
セゾン資産形成の達人ファンドの積み立てを止めた理由
アクティブ型についてはセゾンに不満があったというわけではなく、もう一度アクティブファンドの事をよく調べようと思ったからです。
- 「アクティブファンドがインデックスファンドに勝てない」根拠とは? (参考記事)
- 「アクティブファンドはインデックスに勝てない」という資産運用業界にとって不都合な事実。個人投資家はインデックスファンドのみでOK! (参考記事)
手数料とリターンの関係
アクティブファンドは運用会社が独自に市場調査を行い、良いと判断した株などに投資をしていくファンドです。その分手間がかかり手数料がかかる事になります。
これは、アクティブファンドのデメリットとしてよく上げられています。しかし、バランスファンドと異なり手数料が高いからといって一概にアクティブファンドに否定的になる事は無いと思います。
アクティブ型ファンドは独自の調査により平均以上のパフォーマンスを狙うファンドです。つまりパフォーマンスが手数料を上回ればアクティブを使う意味はあると考えます。
しかし残念ながら、銀行などで販売されているアクティファンドはパフォーマンスが悪い物が多く、アクティファンドはダメだと言う人が多い原因になっているのではないかと思います。
信託報酬手数料の比較
- SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ 1.8144%
- スパークス・新・国際優良日本株ファンド 1.7712%
- セゾン資産形成の達人ファンド 1.35%(±0.2%)
- ひふみ投信 1.0584%
- コモンズ30 1.0584%
- 岡三-中小型成長株オープン 0.918%
ある程度知名度があると思われるアクティブファンドをいくつか並べてみましたが、セゾンの信託報酬は高いとは言えないレベルかと思います。
ネット上の記事を読んでいると、この手数料が利益を相殺してしまうという意見もよく目にします。
アクティブの強みは高いリターンを望める所にあります。インデックスファンドの集合体であるバランスファンドとは違い、一概に手数料が高いから絶対ダメだとは言えない部分もあるように思います。
アクティブファンドは下落相場に弱い
5年間、バランス型ファンドとアクティブファンドを運用して思った事は、アクティブファンドは下落相場の影響を大きく受けるという事です。
ファンドの構成を考えれば当然と言えば当然なのですが、この点も長期で見た場合インデックスに負ける事がある理由なのだろうと感じました。
確かに手数料は高いのですが、それ以上に運用益を出す事が出来ればアクティブファンドは有用だと個人的には思っています。
バランス型とアクティブ型を5年間積み立てた所感
端的に言ってしまうと、バランス型は今後投資する事は無いだろうという事。アクティブ型は自分なりに調べて投資する価値は十分にあるという事です。
実際私の場合アクティブファンドの方が 3倍ほど高い利益が出ました。
今後はインデックスで自分なりのアセットアロケーションを組みつつ、アクティブを模索
一端セゾン投信から資金を回収しましたが、現段階では SBI証券に NISA口座を作りそこで積み立てを開始しています。
今後は「たわら」や「iFree」といった非常に手数料が安いインデックスファンドを組み合わせる事によって、自分好みのアセットバランスを組んで行く事を検討しています。
アクティブファンドについてですが、海外株式に投資をしたいと考えているのでそちらの方で情報を収集している最中です。管理が大変かもしれませんが、挑戦してみたいところです。
日本株式については「ひふみ投信」が有名ですが、それも含めて色々検討したいですね。